もしも久々に二人暮らし?


キュピル
「なぁ、ジェスター。」
ジェスター
「んー?」
キュピル
「もう何年も前の話だけど昔は俺とジェスター二人きりで暮らしてたよな。」
ジェスター
「あー、そうそうー。キュピルがペットで私が親でー。」
キュピル
「サラッと言いやがる・・・。」
ジェスター
「えっへん。でもそれがどうかしたの?」
キュピル
「いや、気がつけば回りに人が集まり今では大所帯になった。ただ昔の二人暮らしが懐かしいなって思って。」
ジェスター
「戻りたい?」
キュピル
「ははっ、たまには二人暮らしに戻って見たいな。モンスターを狩って戦利品を売ってその日の食いぶちを稼ぐ。」
ジェスター
「まだクエストショップなんかなかったよねー。むしろクエストショップに通っていた!んー、考えておくー。」
キュピル
「・・・は?考えておく?」




・・・・。


・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





キュピル
「ふむ。目の前に広がる大海原。」
ジェスター
「キュピル海大好きだもんねー。」
キュピル
「ギラギラ照りつける陽。」
ジェスター
「キュピル日向ぼっこ大好きだもんねー。」
キュピル
「こじんまりとした小さな島。」
ジェスター
「キュピル狭い所好きだもんねー。」
キュピル
「・・・・・・何で目覚めたら無人島に今いるんだよ!!!」

ジェスター
「あーー!怒った!!人がせっかく親切にキュピルの願い叶えたのに!!」
キュピル
「願い?・・・あぁ、二人暮らしに戻りたいって話しか?やりすぎだ!!!
ジェスター
「無人島だよ!未開の地!宝あるかも!」
キュピル
「直径
2mしかないこの狭い島でか!?」
ジェスター
「でもお願いの二人暮らしが叶った!」
キュピル
「これは二人で遭難だろうが!!」

ジェスター
「あーー!!!人の親切を全部仇にした!海に落ちろー!!」
キュピル
「うおっ!やめろ!」


バシャーン


キュピル
「うぇっ!何でこんなに深いんだよ!!あ!!!
これ島じゃねぇっ、空気入れて膨らませるアレじゃねーか!!
ジェスター
「おー。流石キュピル。分った?」

キュピル
「無人島でも何でもないじゃないかあああ!!!」


ジェスター
「うるさーい!五月蠅い人は島の上に乗せないよ?」
キュピル
「いてっ!いてっ!手踏むな!うわ、落ちる!」


バシャーン


ジェスター
「キュピルは島流しの刑!!」
キュピル
「今島流しされてるのはお前だ!!」

ジェスター
「お前
『等』でしょー?」
キュピル
「うるさい。」


ジェスター
「もー、うるさいのはキュピルの方だよ!ほら!早くモンスター狩って戦利品売ったら?やりたかったんでしょ?」
キュピル
「俺の目の前に白いモンスターが居る。」

ジェスター
「あー!私の事をモンスター呼ばわりした!!えいっ!」
キュピル
「いだだだっ!!だから手踏むな、上れないだろ・・・!!!うわっ!!」


バシャーン


ジェスター
「キュピル、深海に眠る。完。」
キュピル
「海の中でお眠りなさい。」

ジェスター
「ぎゃっ!足引っ張らないd・・・」


バシャーン


ジェスター
「サイアーク!!」
キュピル
「四天王のひとり、サイアークがやられたようだな・・。」
ジェスター
「寒い!ブルブルブルブル!!」
キュピル
「いでいでいでいで!両髪が顔に張り付いt(ry」





・・・・。


・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






キュピル
「はぁ、やれやれ・・・。こりゃ服が乾くのも時間がかかるな・・・。変えの服もないし・・。脱いで乾かしていいか?」
ジェスター
「あ!!小さな女の子の前で露出しようとしてる!!変態!!!
キュピル
「もう一回海に放り投げるぞ。」

ジェスター
「できるも〜んな〜らやってごらん〜♪」




バシャーン




ジェスター
「本当にやる事ないじゃん・・・。」
キュピル
「出来るもんならやってみろって言ったろ。」

ジェスター
「むー。」
キュピル
「・・・ま、考えてみたら脱ぐ必要なかったな。ジェスター、本当はすぐ帰る手段用意しているんだろ?ウィングとかさ。
何も考えなしにこんな事する訳ない。」
ジェスター
「あ、気付いちゃった?勿論、持ってるよー。」
キュピル
「ハハハ、やっぱりか。いや、持ってなかったら正真正銘の馬鹿って煽っていた所だ。もう十分満喫した。
帰って暖かいお風呂にでも入ろうぜ。」
ジェスター
「はーい!ポケットポケット。」

・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・。

ジェスター
「・・・・あれ?」
キュピル
「・・・・・・・・。」
ジェスター
「・・・・・・・・あーーー!!!ないーーーーーー!!!」
キュピル
「この正真正銘の馬鹿野郎!!!」

ジェスター
「ちゃんと持って来たんだよ!!一人分!!!
キュピル
「てめぇ・・。」

ジェスター
「あーーー!!!見て!!海の上にウィングが一枚漂ってる!!さっき投げられた時に落ちたんだ!!」
キュピル
「イヤンソープに負けない泳ぎを見せてやる。」



バシャーン


キュピル
「うおぉぉー!」
ジェスター
「おー!早い!早いよキュピル!」

キュピル
「よし、取った!!」



・・・・。

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・。




キュピル
「だめだな・・。やっぱり濡れたせいか発動できない・・。乾かせば使えるかもしれないが。」
ジェスター
「えー!!早く暖かいお風呂に入りたいのに!!キュピルが海に落としたからだ!!」
キュピル
「あの時寛大な心でジェスターを許してやればよかったのか、それとも煽ってきたジェスターのせいにすればいいのk(ry
・・・うぇ、うぇっくしょん!!!くそ、寒い・・・。もう同意なんかいらない。下着以外全部脱いで乾かす!!」
ジェスター
「ぎゃー!変態ー!!この線から先に来ないでね?」
キュピル
「小学生みたいな嫌がらせするな、こいつ・・。」

ジェスター
「・・・ふぁ、ふぁ・・はっくしょん!あれ?」
キュピル
「ジェスターも濡れた服着たままでいると風邪引くぞ。」
ジェスター
「あ、そういって本当は私の下着姿が見たいだけなんでしょ?変態ーー!!」
キュピル
「うわっ、蹴るな!まだ脱いでる途t・・・・・・」



バシャーン



キュピル
「本格的にさみぃ。服乾くの相当先だろ・・これ・・。」

ジェスター
「制限時間内に化け物倒して早く100点稼いで帰らないと!」
キュピル
「Gantzじゃねーし・・。ジェスター倒すぞ?」

ジェスター
「そんな酷い事言わないでくだちぃ。」
キュピル
「それが言いたかっただけだろ!」

ジェスター
「キュピルの特徴:ヨワイ、くちい、変態。」
キュピル
「いいからGantzネタから離れろ。」

ジェスター
「口癖:ねぎあげます。」
キュピル
「俺はねぎ星人じゃねええええええ!!!」

ジェスター
「わっ!落とさn・・!」



バシャーン




ジェスター
「むーん!」
キュピル
「はぁ・・・。しかし腹減ったし喉渇いたな・・・。当然ないし・・。」
ジェスター
「キュピルー、ご飯ー。水ー。」
キュピル
「今俺が言った事ちゃんと聞いてたか?」

ジェスター
「水ならほら。目の前に一杯あるよ。」
キュピル
「海水にまみれてお死になさい。」

ジェスター
「わっ!落ちる!!キュピルも一緒に落とす!」
キュピル
「げっ、引っ張るn・・・」


バシャーン


ジェスター
「水!ぎゃっ!しょっぱい!キュピル!海水を好きになりなさい!かわりに私も好きになります!」

キュピル
「お互い損しかしてないか?」




・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・。


キュピル
「ファンー・・。ルイー・・・・。救助はまだかー・・・?」
ジェスター
「二人暮らしもう飽きたの?」
キュピル
「お前今までの流れすら把握できなくなったのk(ry」

ジェスター
「昔はキュピルが悪口言ったらすぐこの鉄の棍棒で叩くのがお決まりだったけど久々に叩いて欲しい?」
キュピル
「水と食料持ってきてないくせにそれは持ってくるのな・・。」
ジェスター
「よーし、フルスィング準備!」
キュピル
「うわっ、まて!!早まるな!!!!」
ジェスター
「フル・・・」
キュピル
「やめろおおおおーーーーーー!!!!!」
ジェスター
「フルスィング!!」





ガツーン






ジェスター
「おー。キュピルがお星様になった。」




・・・・。

・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・。










ルイ
「今日はキュピルさんに会えなかった・・・。
いつも会えなかった日ってその時キュピルさんの身に何か起きていたから・・。ちょっと心配ですね・・・。」
ファン
「ジェスターさんも居ませんでしたがお二人が揃っていない時は大抵大丈夫ですよ。ギャグ補正あると思いますから。」
ルイ
「最後のは聞かなかった事にします・・・。でも心配しててもしょうがないですよね。
ファンさん、見てください。今日の星空とても綺麗ですn・・・。・・・・え?・・・わわわ!!何か降ってくr」



ドーーーーン





ヘル
「何だ!?・・・って、うお・・。」
キュー
「事件!!・・・あ!!お父さんがパンツいっちょでルイの部屋に!!!
輝月
「琶月よ、早々に立ち去ってやろう。」
琶月
「あ、えっと・・その・・・。おたのしみくだs(ry」
ルイ
「キュピルさん、私そういう野蛮なプレイはちょt(ry」


キュピル
「お前等・・・。まとめて減給に・・・ぐふ・・。」

ファン
「あぁ、キュピルさん!しっかりしてください!」





一方ジェスターは


ジェスター
「あ、ウィング乾いた。ばいばいー、無人島ー。」


終わり。


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